私が興味を持つPCパーツは
日に日にマニアック度が上がっていきます。
今日紹介するのは、
知る人ぞ知る
本格水冷メモリブロック
本格水冷ってだけでも
マニアックなのに、
PCメモリまで
本格水冷してしまう
変態級のパーツです。
目次
メモリ水冷はマニア中のマニア
正直なところ、
PCメモリに水冷はオーバースペックです。
水冷どころか空冷も
ヒートシンクすら必要ありません。
ゲーミングPCに組み込まれている
ピカピカするメモリヒートシンクは
正直「飾り」に過ぎないのです。
でも、
たとえオーバースペックだとしても
メモリまで水冷にこだわってしまうのが
水冷沼にハマった自作PCユーザー
私もメモリ水冷には
心の底から憧れていました。
一般的に(水冷自体一般的ではありませんが)
メモリを水冷しようとすると
まずメモリ基盤にヒートシンクを取り付け、
そのヒートシンクに密接するように
水冷水枕を取り付ける流れとなります。
現在も生産&発売されている
メモリ水冷キットはほぼこの構造でしょう。
・EK WaterBlocks EK-RAM
・XSPC Neo Memory WaterBlock
・Thermaltake Pacific WaterRam
しかし、
私が今回入手したメモリ水冷キットは
一味違った構造をしていました。
メモリを水で包み込む
メモリ水冷キットの多くが、
ヒートシンクを介してメモリを間接的に冷やしますが、
今回私が入手したメモリ水冷キット
Koolance RAM-33 は、
両サイドのメモリ接触面まで冷却液が流れ込む
今までにない仕組み。
イメージとしては、
メモリの端子部分以外を冷却液で
包み込む感じでしょうか。
とにかく、
ド変態級のパーツです。
変態パーツってだけあって
流通量はとても少なく、
入手に苦労しました。
生産は既に停止しており、
今後さらに入手難度が上がるかもしれません。
私が入手したメモリブロックは合計8枚
現在4枚使用しており、
将来的にメモリ8枚刺しのM/Bで
意味もなくフル水冷化するのが夢でもあります。
ちなみに、
RAM-33の対応メモリ規格は、
「DDR/DDR2/DDR3/SDRAM」
となっていますが、
DDR4でも
全く問題なく使用できています。
それでは簡単に、
組み込み方の備忘録を残しておきます。
取り付け手順
1. メモリに熱伝導シートを貼る
まず、
手元にあるDDR4メモリに
熱伝導シートを貼りましょう。
チップが両面実装なら両面に、
片面実装なら片面だけでも構いません。
チップに覆いかぶせるように
熱伝導シートを貼っていきましょう。
2. メモリをM/Bに刺す
この手順が個人的に
とても面白い仕組みだなと感じました。
熱伝導シートを貼ったメモリを
先にマザーボードへ差し込むのです。
3. RAM-33を上からかぶせる
手順2で差し込んだ裸のメモリの
上から覆いかぶせるようにRAM-33を取り付けます。
この時、上下のネジを緩めて
ツメを外側に開いておきましょう。
メモリの上からRAM-33を被せたら、
上下のネジを閉めてツメを閉じていきます。
そうすることで、RAM-33のツメが
メモリスロットのツメと噛み合わさり
RAM-33が固定されるという仕組みです。
4. 専用フィッティングでRAM-33を接続
コの字型と言いますか、
RAM-33専用の別売フィッティングで
4枚のRAM-33を接続します。
この写真で冷却液の流れを確認すると、
右下から入り真上に流れ、
左隣のメモリに移り真下に流れ、
左隣のメモリに移り真上に流れ、
左隣のメモリに移り真下に流れ、
外に抜けていく
ということがわかります。
よくできていますね。
ちなみに、
フィッティングはねじ切りがされておらず、
上から押し込むだけで取り付け可能です。
簡易的過ぎて冷却液漏れが心配でしたが、
今のところ漏れはないようです。すごい。
5. 完成
最後に、
INとOUTのフィッティングをつけ、
配管すれば完成です。
いやぁ、
変態級に格好いい。
まとめ
メモリの本格水冷は最高です。
これがCPUの左側にもう4枚、
左右対象で構成されていたら
もっと格好良くなりそうです。
将来的にはワークステーションPCを
本格水冷で組みたいなと思いました。
組んだところで使わないんですけどね…